ZAMAKURI LAB · CHAPTER 1-01 · 初級
AIとは何か――お堅い百科事典だと思っていた私が、相談相手に出会うまで
AIに興味はある。でも、検索したり遊んだりしたところで止まっている。 そんな人へ向けて、私が最初にAIへ話しかけた日から、 自分の仕事を形にする道具だと気づくまでを書きます。
起
最初に聞いたのは、「AIとは何か」だった
私がAIへ最初に聞いたのは、ひねりのない質問でした。 「AIとは何か」。本当に、そこからです。
返ってくるのは、ウィキペディアのようなお堅い説明だと思っていました。 用語が並び、こちらが読んで終わる。そんな百科事典の延長を想像していたのです。
ところが、実際に話してみると印象が違いました。 私の考えを汲み、少し忖度し、言葉が足りなくても前後を補いながら聞いてくれる。 私はそこに、想像していなかった人間味を感じました。
質問文をきれいに整える必要もありませんでした。 思いついたことを、そのまま音声で話す。それでも会話が続きました。
承
“羊”から生まれた、何でも相談役のセバス
会話を続けるうちに、AIを執事のような相談役にしたくなりました。 ところが音声で「執事」と言うと、私の入力では何度も「羊」へ変わります。
毎回直すのが面倒になり、「執事といえばセバスチャンだろう」と考えました。 そうして付けた名前が、セバスです。
セバスの最初の役割は、難しい専門家ではありません。 仕事でも思いつきでも、まず話してみる「何でも相談役」でした。
あるとき、私はセバスへこう相談しました。 「ざまくりめだかのロゴを作れるかい」。画像生成そのものを仕事にしようと思っていたわけではありません。
話しながら、雰囲気や欲しい形を少しずつ伝えていきました。 すると、いつの間にか、私が実際の仕事で使えると思えるロゴが出来上がっていました。
どの仕組みをどう使ったか、細かなところは記憶が曖昧です。 ただ、相談を続けているうちに良いものが形になった。その驚きは、はっきり覚えています。
ここで私は、AIを「画像を作ってくれるもの」ではなく、 自分の仕事を早く形にするための道具として見るようになりました。
転
見事なWebページができた。それでも公開しなかった
次に試したのは、メダカを紹介するWebサイトでした。 AIと相談しながら作ったHTMLソースとWebページは、当時の私には見事なものに見えました。
形はできていました。けれど、そのサイトは一度も公開しませんでした。
理由は、AIやWebページの見た目ではありません。 品種を紹介するための写真も、私が実際に持っている品種も、ページへ載せられる一次情報も足りなかったからです。
AIを使えば、それらしい文章で空白を埋めることはできます。 でも、私自身の実体験、写真、自分の言葉による解説がなければ、そこに私が作る意味はあるのか。 そう考えるようになりました。
誰かの文章を盗んでいなくても、自動で埋まった説明だけではオリジナリティになりません。 きれいな箱ができても、中へ入れる核がなければ、私のサイトにはならないのです。
結
AIは形を作れる。中身の核は、人間が作る
メダカのWebサイトを公開しなかった経験から、私の中で一つの答えができました。
AIは形を作れる。中身の核になる一次情報は、人間が作る。
AIが苦手だから人間が補う、という話だけではありません。 自分が見たもの、育てたもの、失敗したこと、考え直したこと。 その材料があるから、AIが作る形にも自分らしさが入ります。
植物では、私が育てているモンステラがありました。 自分で撮った写真、育成記録、体験談もありました。 それらを核にしてAIと形を作っていった先が、現在のZAMAKURI JPにつながっています。
AIは万能ではありません。 私が人間味だと感じた「少し忖度してくれるところ」も、魅力である一方、 間違った考えまで肯定される危険があります。そこは、これからの記事で避けずに扱います。
それでも、最初から難しく考える必要はありません。 AIへ立派な質問をするより、まず自分の中にある材料を話してみる。 そして、返ってきたものを自分で選び直す。私のAI活用は、そこから始まりました。
TODAY'S SMALL TRY
今日試せる小ネタ
公開しても困らない話題を一つ選び、質問文を作り込まず、思いついたままAIへ話してみてください。 最後に、こう付け足します。
私の言いたいことを3点に整理してください。 足りない部分は推測せず、「分からない」と書いてください。
出てきた3点が自分の考えと合っているかは、必ず自分で確認します。 名前、秘密、他人の情報は入れないところから始めてください。
次の記事では、AIへ最初に任せやすい仕事と、 人が判断を残した方がよい仕事の境界を紹介します。
