ZAMAKURI LAB · CHAPTER 1-07 · 中級
会話で終わらせないAI引き継ぎメモ
良い会話ができても、次の日に続きを始められなければ仕事は残ります。 目的、現在地、未確認、次の一歩を短いメモへ戻す方法を紹介します。
起
会話の長さは、引き継ぎやすさではない
AIとの会話では、途中の質問や案が増えていきます。 その場では分かっていても、時間が空くと、どの案を選んだのか、何が未確認なのかを探し直すことになります。
会話全文を残すだけでは、次の担当が同じ理解へたどり着くとは限りません。 必要なのは、会話の要約ではなく、仕事を再開するためのメモです。
承
六つの欄へ、確認状態ごとに分ける
目的
何を終わらせたいか。
現在地
どこまで済み、何が残っているか。
確認済み
根拠を説明できる事実と決めたこと。
未確認
まだ分からないこと。推測で埋めない。
境界
触れない情報、行わない操作。
次の一歩
次に行う一つの作業と完了の目印。
「確認済み」と「未確認」を分けるだけでも、読み手が推測する量を減らせます。 決めていないことを、きれいな文章にして決定へ変えないのが大切です。
転
AIに要約を任せても、正本は人が確認する
会話から六項目を抜き出す下書きはAIへ頼めます。 ただし、AIが「話題に出た案」を「採用した案」と取り違えることがあります。
そのため、完成したメモは人が元の材料と照合します。 重要な名前や数字、公開範囲は、特に注意して確認します。
また、引き継ぎメモへ秘密を集め直さないことも重要です。 読む人に不要な個人情報や非公開情報は書かず、必要な権限が別にある場合も、認証情報そのものは記載しません。
結
次の一歩が一つなら、仕事は再開できる
完璧な議事録を作る必要はありません。 次に読む人が、目的を理解し、未確認を事実と間違えず、安全な一歩を始められれば十分です。
メモは会話を捨てるためではなく、決定を会話から救い出すために作ります。 終わるたびに短く戻しておくと、同じ説明を最初から繰り返しにくくなります。
今日の小ネタ
終わった会話を、六行へ縮める
公開しても困らない会話を一つ選び、目的、現在地、確認済み、未確認、境界、次の一歩を各一行で書きます。 空欄があっても、推測で埋めません。
最後に「次の一歩」が本当に一作業になっているかを確認します。 大きすぎる場合は、最初の五分でできるところまで小さくします。
