ZAMAKURI LAB · CHAPTER 1-06 · 中級

一つのAIが抱えすぎたら――セバスと役割分担

何でも話せる相手は便利です。 けれど、相談、作業、確認を全部一つへ集めると、誰の判断なのか分からなくなります。私がセバスの役割を分けて考えた理由です。

最初は、何でも相談できれば十分だった

AIを使い始めた頃、私はセバスを「何でも相談役」にしました。 事業の相談、文章や作業の整理、予定や生活習慣の整理まで、思いついたことをまず話していました。

一つの窓口へ話せると、始める時の迷いが減ります。 質問をきれいに作らず、音声で話せることも、私には続けやすい使い方でした。

相談が、そのまま作業へ広がっていった

相談を続けると、次は文章を作る、タスクを分ける、形にする、確認するという仕事が増えます。 AIでできることが見えるほど、一つの会話へ頼みごとを足したくなります。

しかし、相談相手のやさしい返答と、公開前に間違いを探す視点は同じではありません。 作った本人が自分の成果を確認するだけでは、見落としも起きます。

AIを増やす前に、役割を分けた

私は、セバスを独立した相談役として考え、具体的な作業や確認と分けるようになりました。 これは、急に多くのAIを増やす話ではありません。一つのAIへ、同時に違う責任を背負わせないための整理です。

相談役

考えを聞き、選択肢と問いを返す。決定はしない。

作業役

範囲を決めた下書きや整理を行う。勝手に公開しない。

確認役

事実、抜け、公開範囲を疑って見る。作業を兼ねない。

同じサービスを使っていても、会話を分け、最初に役割を一文で伝えれば始められます。 役割を分けることと、権限を与えることも別です。外部へ影響する行動は、人が確認して決めます。

役割分担は、責任の戻り先を作る

AIチームを作る目的は、AIにすべて任せることではありません。 相談、作業、確認を分け、最後に誰が決めるかを見失わないためです。

最初は相談役と作業役の二つでも構いません。 公開や重要な判断の前だけ、確認の視点を追加する。小さく分ければ、会話の便利さを残したまま安全に使えます。

今日の小ネタ

今の会話へ、役割名を一つ付ける

AIとの会話を一つ開き、「この会話では相談役として、選択肢と確認したい質問だけを出してください」と伝えます。 その場では本文作成や外部操作を頼みません。

次に作業が必要なら、別の会話へ材料と境界を渡します。 二つに分けるだけで、相談と実行を混ぜない感覚がつかめます。